CO2資源化研究チーム

CO2フリー燃料・CO2リサイクル
「ビヨンド・ゼロ」へ向け炭素利用サイクルを構築

CO2を分離回収することで資源として有効利用するための技術を開発しています。

CO2資源化

研究テーマ

  • CO2の大幅削減を可能にする革新的資源利用技術開発
  • CCUSやカーボンリサイクルの基盤となるCO2分離回収・固定化技術開発
  • CO2資源化による化学原料製造技術開発
  • 鉱物化およびバイオテクノロジーによるネガティブエミッション技術開発

社会貢献・
実装イメージ

カーボンニュートラルな資源を利用した発電、大気中のCO2を資源化・固定化し、CO2を出さない社会の実現。

メンバー紹介

副研究センター長 (兼務 CO2資源化研究チーム長、環境・社会評価研究チーム)

工藤 祐揮

首席研究員 (兼務 CO2資源化研究チーム、ゼロエミ企画室)

SHARMA Atul

メンバー(兼務)

森本 正人

メンバー(兼務)

竹内 美緒

メンバー(兼務)

玉木 秀幸

メンバー(兼務)

光田 展隆

メンバー(兼務)

鄭 貴美

メンバー(兼務)

菅野 学

メンバー(兼務)

貴嶋 紗久

メンバー(兼務)

坂本 真吾

メンバー(兼務)

富永 健一

メンバー(兼務)

崔 準哲

メンバー(兼務)

深谷 訓久

メンバー(兼務)

PUTRO Wahyu

メンバー(兼務)

竹内 勝彦

メンバー(兼務)

藤田 賢一

メンバー(兼務)

中村 功

メンバー(兼務)

志村 勝也

メンバー(兼務)

根岸 秀之

メンバー(兼務)

長谷川 泰久

メンバー(兼務)

福田 貴史

メンバー(兼務)

吉宗 美紀

テクニカルスタッフ

松村 明光

本チームは、ゼロエミッション社会に向けて、 CO2排出量削減技術、更に「ビヨンド・ゼロ」に関する革新的技術の研究開発を実施しています。CO2ニュートラル資源の利用拡大、CO2再資源化、炭素固定化等を可能とする革新的技術の開発およびその早急な社会実装を目指しています。

主な研究テーマは

  1. CO2「ビヨンド・ゼロ」を可能にする革新的資源利用技術、CO2資源化による化学原料製造技術開発
  2. CCUS/カーボンリサイクルの基盤となるCO2分離・回収・固定化技術開発
  3. バイオテクノロジーによるグリーン資源の拡大、CO2吸収・固定化および利用技術開発。更に、所内連携、企業と連携および国際連携を推進し、研究開発のグローバル化と社会実装を目指します。

CO2分離・回収技術:ケミカルルーピング

ケミカルループ燃焼は、CO2分離工程が不要であるという利点があります。当チームは、ケミカルルーピング燃焼技術を用いてバイオマスから高濃度のCO2と発電する「バイオマスケミカルルーピング燃焼プロセス」を開発しています。本プロセスから生成された高純度かつ濃縮されたCO2は、逆水生シフト反応によるFT合成プロセスでカーボンニュートラルなど化学品製造の原料として使用することができます。また、高濃度CO2は、高速鉱物化プロセスにより、大気中から永久に除去することができます。

CO2固定化技術:高速度鉱物化、風化促進

CO2鉱物化は、大気中のCO2を永久に除去・固定化する有効な方法ですが、CO2鉱物化の反応速度が遅く、エネルギー消費量が多いことがネックになっています。当チームは、バイオマスケミカルルーピング燃焼と高圧炭酸塩化プロセスを組み合わせた、高速鉱物化プロセス「プロセス・エンハンスト・ミネラリゼーション(PEM)」を開発してます。バイオマスは自然DACプロセスであり、ケミカルルーピング燃焼による99%以上のCO2と発電を生成します。濃縮されたCO2と電力を使用して、高圧炭酸塩化プロセスによる、CO2を数時間で炭酸塩に変換できます。鉱物化工程が高速で、再生可能エネルギーを利用してあるため、中核ネガティブエミッション技術です。

研究

【プレス発表】鹿児島市の下水処理場で下水汚泥ガス化に関するフィールド試験実施を決定

産総研理事長賞2023(SHARMA Atul、松村 明光)

産総研理事長賞2023(SHARMA Atul、松村 明光)

Murakami, T.; Mizuno, S; Sawai, T., Solidification characteristics of solid biofuel densified by two-step torrefaction process, Anal. Sci. 2024, 40, 243-248

Published DEC 13 2023

Keller, M.;Sharma, A.;, Syngas production from NH3 and CO2 through chemical looping ammonia cracking – reverse water gas shift, J. CO2 Util. 2023, 76, 102588

Published SEP 22 2023
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